【世界遺産】04シリアルノミネーション/トランスバウンダリー
こんばんは、世界遺産検定マイスターのみや兄です!世界遺産検定2級合格に向けての勉強シリーズです。
「くわしく学ぶ世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト」を中心に自分の苦手ポイントメモなどを加えていきたいと思います。
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今日は第4回目ということで「シリアルノミネーション/トランスバウンダリーサイト」です
◯シルクロード:長安から天山回廊の交易網
(文)カザフスタン/キルギス/中国 2014年 (Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅴ)(Ⅵ)
◯シルクロードの一部約5,000kmが登録された。
◯長安と洛陽から天山回廊を抜けてカザフスタンとキルギスに至るルートも含まれる。
◯3ヵ国33の構成資産からなるシリアルノミネーションであり、国境を跨ぐトランスバウンダリーサイトでもある。
◯キャラバンの交易を結ぶ中継交易により、色々な文化も混ざり合いながら東西に広がり新たな文化を生み出した。
■シルクロードのルートは単語だけでなく地図を見て覚えるのも大事。シリアルノミネーションとトランスバウンダリーサイトであり、中継交易で文化の交流を繋げて広げていったイメージ。
Wikipedia→シルクロード:長安から天山回廊の交易網
◯シュトルーヴェの測地弧
(文)ウクライナ/エストニア/スウェーデン/ノルウェー/フィンランド/ベラルーシ/モルドバ/ラトビア/リトアニア/ロシア 2005年 (Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅵ)
◯天文学者のシュトルーヴェが三角測量を行った測地点。
→北はノルウェーのハンメルフェスト岬から南は黒海まで。
→2,800kmの間に265ヶ所の測地点を設置。
→この経線の測量で地球の大きさや形状が明らかになるきっかけになった。
→測地点のうち34ヶ所が世界遺産に登録。
■クイズアプリ「みんはや」にもよく出る「シュトルーヴェの測地弧」なので名称は大丈夫。測量範囲については①ノルウェーから黒海まで②距離は2,800km、③測地点は265個で④そのうち34ヶ所が世界遺産。①~④のことをまとめておさえておく。
Wikipedia→シュトルーヴェの測地弧
◯ベルギーとフランスの鐘楼群
(文)フランス/ベルギー 1999年/2005年範囲拡大 (Ⅱ)(Ⅳ)
◯ベルギーのフランドル地方やワロン地方、フランス北部の都市は中世に交通の要衝だった。
→経済力を背景に自治権を獲得。
→自由と繁栄の象徴として、市庁舎、聖堂、広場などに鐘楼が建てられた。
→11~17世紀にかけて市民により建造。
→ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロックなど各時代の建築様式が見られる。
→現在は55の鐘楼(ベルギー32、フランス23)が登録されている。
■歴史背景から鐘楼が建てられた意味を考える。自治都市として発展したのは交通の要所としての経済力が背景。各時代の建築様式は苦手なので後半の「ヨーロッパの建築様式」のところで復習する。
Wikipedia→ベルギーとフランスの鐘楼群
◯アルマデンとイドリア:水銀鉱山の遺産
(文)スペイン/スロベニア 2012年 (Ⅱ)(Ⅳ)
◯スペインのアルマデンとスロベニアのイドリアの水銀鉱山
→古くから稼働する世界最大の水銀鉱山。
◯水銀の需要が伸びた背景。
→新大陸での金や銀の精錬に使用。
→水銀を使った精錬法=アマルガム法
◯両方の鉱山街も登録されている。
→アルマデン=レタマル城や宗教建築など
→イドリア=鉱山労働者の住居や鉱山劇場など
→両都市とも新大陸間交易で栄えた。
■水銀の需要が増えた理由は金と銀の精錬のため。世界最大の水銀鉱山は両都市とも名前がメジャーではないので声に出してセットで覚える。
Wikipedia→アルマデンとイドリア:水銀鉱山の遺産
◯福建土楼群
(文)中国 2008年 (Ⅲ)(Ⅳ)(Ⅴ)
◯福建省南部の約120kmの範囲に点在する46棟の土楼が登録されている。
→12~20世紀につくられた漢民族の客家の伝統的な集合住宅。
→外壁は土壁、内部は木造
→形は直径30~80mの円形や方形。
→中心の広場を囲むように人々が暮らしている。
→同姓の一族が集団で暮らし、砦としての機能も備える。
■重要キーワードとして客家を覚える。実際に写真を見ながら覚えるとその造りも頭に入りやすいと思った。
Wikipedia→福建土楼群
◯インドの山岳鉄道群
(文)インド 1999年/2005、2008範囲拡大 (Ⅱ)(Ⅳ)
◯現在も運行中の3路線を覚える。
→ダージリン・ヒマラヤ鉄道
→ニルギリ鉄道(2005年から)
→カールカ=シムラー鉄道(2008年から)
◯建設された目的
→紅茶葉の輸送
→高原保養地に向かうイギリス人観光客の便宜のため。
◯19~20世紀初頭に当時の最新技術を駆使してイギリスが建設。
→1881年開通のダージリンヒマラヤ鉄道はアジア初の山岳鉄道である。
■ダージリンヒマラヤ鉄道はクイズにもよく出る。建設目的やアジア初の山岳鉄道という点もおさえておく。
Wikipedia→インドの山岳鉄道群
◯カルパティア地方のポーランドとウクライナ領にある木造教会群
(文)ウクライナ/ポーランド 2013年 (Ⅲ)(Ⅳ)
◯カルパティア地方とはポーランドとウクライナにまたがっている地方。
◯特徴的な木造教会=ツェールクヴァ
→16~19世紀に東方正教会とギリシャ・カトリックの共同体により建造された。
→3室から構成され、四角形もしくは八角形のドーム型屋根を特徴とする。
→地域により様式のバリエーションは様々。
→代表的な16資産が登録されている。
■カルパティア地方はウクライナとポーランドとシンプルに覚える。木造教会であること、屋根の形、ドーム型ということを覚える。
Wikipedia→カルパティア地方のポーランドとウクライナ領にある木造教会群
◯ワッデン海
(自)オランダ/デンマーク/ドイツ 2009年/2011年範囲変更/2014年範囲拡大 (Ⅷ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯1987年にラムサール条約に登録されている。
◯場所は北海沿岸の湿地帯
→潮の干満で砂州、干潟、塩田、三角江、潮の水路、海洋性植物の平原、貝類の生息地、砂丘などの多様な環境が生まれた。
→干潟にはヨーロッパの渡り鳥の10%に相当する年間1,200万羽以上の鳥が飛来する。
■ワッデン海は湿地帯で鳥がめっちゃくる、すごいくると覚える。ラムサール条約もポイント。
Wikipedia→ワッデン海
◯マロティードラーケンスベルグ公園
(複)南アフリカ/レソト 2000年/2013年範囲拡大 (Ⅰ)(Ⅲ)(Ⅶ)(Ⅹ)
◯南アフリカ東部にある3000m級の山脈。
◯複合遺産である理由
→ケープハゲワシやコイ科の固有種などが見られる。
→一帯の洞窟には、サン族が4,000年にわたり描いた壁画が多く残されている。
◯2013年に範囲拡大
→レソトのセサバテーベ公園も含まれ今の名称に。
■複合遺産であることから生態系と文化の歴史について特徴はおさえておく。南アフリカとレソトが保有国。
Wikipedia→マロティードラーケンスベルグ公園
◯カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林
(自)ウクライナ/スロバキア/ドイツ 2007年/2011年、2017年代範囲拡大 (Ⅸ)
◯ヨーロッパ中部から東部に広がる世界最大規模のブナの原生地帯である。
→かつてはヨーロッパの40%近くを覆っていた。
→ウクライナ、スロバキアに加えドイツの林も拡大登録された
→現在は総登録面積920平方km
■木造教会群のところでもカルパティア地方は出たのでセットで覚えるとそのうち良い。カルパティアは木造建築とブナ、と。
Wikipedia→カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林
おわりに
シリアルノミネーションはその構成資産が離れているのでどこに何があるか、そしてそれらをどう繋いでいるかを考えるとまとまりで覚えられると思います。
トランスバウンダリーサイトはどこからどこまで、どの国が保有国になっているのか、を視覚的にもおさえておくのが効果的だと感じています。
明日は「文化の多様性/歴史地区と旧市街/都市計画」についてです!
ではではー🐥
世界遺産検定2級→05文化の多様性/歴史地区と旧市街 /都市計画
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