【世界遺産】39時間目 文化的景観①~アジアの世界遺産

こんばんは、みや兄です!世界遺産検定1級合格に向けての勉強シリーズです。

公式テキストである「すべてがわかる世界遺産大事典(上)(中)(下)」を中心に自分の苦手ポイントメモなどを加えていきたいと思います。

世界遺産検定1級 公式テキスト

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今日は39時間目ということで「39文化的景観①」です

■文化的景観①

◯バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群

(文)アフガニスタン 2003年/2003年危機遺産/文化的景観/負の遺産

登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)(Ⅵ)

場所 アフガニスタン北東部にあるバーミヤン渓谷。

歴史 交通の要衝で交易の中心として発展した歴史がある「文明の十字路」であった。

遺跡群からはバクトリア固有の芸術や宗教がインド、ギリシャ、ササン朝、ペルシアなどの文化と融合してガンダーラ美術へと変遷。

特徴 1~13世紀頃にかけて築かれたおよさ1000もの石窟遺跡が点在する地域。

有名なのが4~5世紀に造られたと伝わる二体の巨大な摩崖仏

2001年2月にタリバン政権が偶像崇拝の禁止から大仏を破壊。

■仏像や位牌を安置しておく仏龕が崩壊する危機や壁画の劣化、盗掘などの恐れから危機遺産リストにも登録される。

Wikipedia→バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群

◯杭州にある西湖の文化的景観

(文)中国 2011年 文化的景観

登録基準(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅵ)

場所 浙江州杭州市の中心部に位置する外周15kmほどの西湖の周辺一帯。

歴史 9世紀の唐の時代以来、多くの文人墨客を惹きつけてきた。

13世紀に南宋が首都に置いて以来、杭州は中国人にとって伝統的な景観の最高例となった。

特徴 三方を山に囲まれ、一年の多くが霧に包まれるため山水画のような世界を生み出している。

西湖の周辺には中国の歴史ある寺廟、楼閣、庭園などが多くあり、湖に浮かぶ3つの島や人工的に造られた2カ所の堤防などが絵画的な眺望を演出している。

■マルコポーロもこの地を訪れ絶賛した。

Wikipedia→杭州にある西湖の文化的景観

◯ペルシア庭園

(文)イラン 2011年 文化的景観

登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)(Ⅵ)

場所 イランの国内各州に点在する9ヵ所の庭園の総称。

歴史  紀元前6世紀にアケメネス朝ペルシアの初代皇帝キュロス2世時代にルーツを持つ建築や造園の様式を伝えている。

特徴 乾燥地帯のイランの気候条件に適合して発展。ペルシアの庭園設計の多様性や技術力の高さを示している。 

ゾロアスター教が重視した要素に基づき「空」「大地」「水」「植物」の4つの役割のパートに分割され、当時のペルシア人の宗教観や哲学観、芸術観を表している。

Wikipedia→ペルシア庭園

◯シリア北部の古代集落群

(文)シリア 2011年/2013年危機遺産 文化的景観

登録基準(Ⅲ)(Ⅳ)(Ⅴ)

場所 イドリブ県とアレッポ県の石灰岩の山中に広がる約40の集落遺跡。現在は8つの公園内に保存されている。

歴史 1~7世紀に農業が営まれ、8~10世紀に放棄された。

特徴 多神教的な世界から、ビザンツのキリスト教世界へと移行していった過程を示している。

■集落遺跡に残る水利灌漑技術や村落の防護壁、ローマ式の農地計画など。

Wikipedia→シリア北部の古代集落群

◯ディヤルバクル要塞とヘヴセル庭園群の文化的景観

(文)トルコ 2015年 文化的景観

登録基準(Ⅳ)

場所 トルコ東側、ティグリス川上流の盆地の斜面に位置。

歴史 ヘレニズム、ローマ、ササン朝ペルシア、ビザンツ帝国、イスラム、オスマン帝国、現在に至るまでに重要な拠点。

特徴 アミダ土塁を含む内部の城(イチカレ)、数多くの塔や城門、支え壁を持つ5.8kmに及ぶディヤルバクルの城壁のほか、

ヘヴセル庭園群を含む様々な時代の63の構成資産からなる。

■これらの景観は食糧と水を都市に供給するティグリス川流域と都市が深い関係にあることを示している。

Wikipedia→ディヤルバクル要塞とヘヴセル庭園群の文化的景観

◯ゴブスタン・ロック・アートの文化的景観

(文)アゼルバイジャン 2007年 文化的景観

登録基準(Ⅲ)

場所 アゼルバイジャン中部の半砂漠地帯に位置。

歴史 旧石器時代から中世までの先史遺跡や岩石芸術を含む。1万年前から人が住んでいたと考えられている。

特徴 洞窟や埋葬地などの遺跡に約6000もの線刻画が残る。

■旧石器時代の岩絵には牛、馬、魚、虫などの動物やボートなどが描かれており以前は温暖で湿潤だったことがうかがえる。

新石器時代になると家畜や宗教的な集団儀式の様子が表現される。

中世になるとイスラム的なモチーフも描かれた。

Wikipedia→ゴブスタン・ロック・アートの文化的景観

◯タムガリの考古的景観にある岩絵群

(文)カザフスタン 2004年 文化的景観

登録基準(Ⅲ)

場所 カザフスタン南東部のタムガリ峡谷を含むチュリ山岳地帯。

歴史 紀元前14世紀から後20世紀初頭に描かれた岩絵や岩刻文字が密集している。

特徴 タムガリ山を含む登録範囲内には集落や埋葬地ごとに48ブロックに分かれ、石器や金属器で彫られた岩絵が5000点も残る。

■動物や人物のほか神格化された太陽像などが描かれており、遊牧民の農耕や社会組織、儀式の形態などの特徴や差異が推測できる。

Wikipedia→タムガリの考古的景観にある岩絵群

◯左江花山の岩絵の文化的景観

(文)中国 2016年 文化的景観

登録基準(Ⅲ)(Ⅵ)

場所 中国南西部の広西チワン族自治区にある。

歴史 現在暮らすチワン族の祖先である駱越人が紀元前5世紀から紀元後2世紀にかけて描いたとされる岩絵。

特徴 切り立った崖の38カ所に岩絵が描かれている。岩絵には祭礼の際に銅鼓を演奏する人々と考えられるモチーフが描かれている。

■駱越人の文化を伝える岩絵の遺跡。

Wikipedia→左江花山の岩絵の文化的景観

◯ビンベットカのロック・シェルター群

(文)インド 2003年 文化的景観

登録基準(Ⅲ)(Ⅴ)

場所 インド中部のビンディヤ山脈山麓に位置。

歴史 中石器時代から有史時代の壁画が残されている岩窟群。

特徴 400もの岩窟の内部に描かれた多彩な壁画は古い絵の上に新しい絵が重ねて描かれている

■周囲の21の村も登録されており壁画に描かれたような文化が今でもみられる

Wikipedia→ビンベットカのロック・シェルター群

◯シンガポール植物園

(文)シンガポール 2015年 文化的景観

登録基準(Ⅱ)(Ⅳ)

場所 シンガポールの中心部。

歴史 1859年設立。1875年から東南アジアで進められたゴムのプランテーションの栽培との関わり。

英国植民地時代の熱帯植物園の発展を示している。

特徴 植物園の配置は景観設計を任されたローレンス・ニーベンによるもの。

■世界最高の科学機関である植物園。

Wikipedia→シンガポール植物園

◯バムとその文化的景観

(文)イラン 2004年/2007年範囲変更 文化的景観

登録基準(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)(Ⅴ)

場所 イラン南部のバムは砂漠のオアシス都市。

歴史 ササン朝ペルシア時代に城塞都市となり7世紀から交易ルートの交差路として発展。

東西貿易の要だったが1722年のアフガン人の侵攻により住民の多くが街を放棄。

特徴 街の中心のアルゲ・バム(バム城塞)を囲む全長およそ2kmに及ぶ城跡は9世紀頃に造られた。

■日干し煉瓦を積んだだけの中世の要塞の典型。外壁と二重の内壁を持つ三重構造になっている。

2003年の大地震で壊滅的な被害を受け世界遺産に登録、危機遺産にもなったが2013年に脱している。

Wikipedia→バムとその文化的景観

◯ペルガモンとその周辺:様々な時代からなる文化的景観

(文)トルコ 2014年 文化的景観

登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)(Ⅵ)

場所 トルコのエーゲ海地域の丘の上に位置。

歴史  ヘレニズム時代のアッタロス朝(ペルガモン王国)の首都の都市遺跡。

特徴 記念碑的な聖堂、劇場、柱廊、回廊、教育機関、祭壇、図書館などの遺構が大規模な市街に囲まれた傾斜に残る。

■ベルガマの近代都市周辺からは古代ローマやビザンツ、オスマン帝国の遺構もある。

Wikipedia→ペルガモンとその周辺:様々な時代からなる文化的景観

◯ネゲヴにある香料の道と砂漠都市群

(文)イスラエル 2005年 文化的景観

登録基準(Ⅲ)(Ⅴ)

場所 イスラエル、ネゲヴ砂漠にある香料の道。

歴史 紀元前3~後2世紀にかけ乳香や没薬の通商のためにナバテア(ナバタイ)人が通過。

特徴 アラビア半島と地中海を結ぶ香料の交易路

■4つの砂漠都市ハルザ、マムシト、シヴタ、アヴダトを中心に世界遺産に登録。

城塞、隊商宿、灌漑システム、交易路の一部も含む。

Wikipedia→ネゲヴにある香料の道と砂漠都市群

◯ニサのパルティア王国の要塞

(文)トルクメニスタン 2007年 文化的景観

登録基準(Ⅱ)(Ⅲ)

場所 トルクメニスタン南西部のニサ。

歴史 紀元前3世紀中期から紀元後3世紀にかけて強い勢力を誇っていたパルティア王国最初期における重要な都市遺構。

特徴 2つの丘状遺跡で構成。王の建造物がある旧ニサと、民衆の居住区である新ニサ。

■旧ニサの「王の倉庫」からはヴィーナス像や象牙のリュトン(杯)が出土。

Wikipedia→ニサのパルティア王国の要塞

おわりに

「文化的景観①」については、文化を作った民族・王朝・王などの名称、そしてどのような文化を築いたかを整理して覚えたい。

世界遺産検定の他にも色々なジャンルの記事を書いてますので気になるジャンルがありましたら読んでいただけると幸いです。

これからも生活の役に立つ記事、楽しい記事を少しずつ書いていきたいと思います!

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