【世界遺産】52時間目 生物多様性~アフリカの世界遺産
こんばんは、みや兄です!世界遺産検定1級合格に向けての勉強シリーズです。
公式テキストである「すべてがわかる世界遺産大事典(上)(下)」を中心に自分の苦手ポイントメモなどを加えていきたいと思います。
Amazon→すべてがわかる世界遺産大事典(上)
Amazon→すべてがわかる世界遺産大事典(下)
今日は52時間目ということで「52生物多様性」です
■生物多様性
◯セレンゲティ国立公園
(自)タンザニア 1981年
登録基準(Ⅶ)(Ⅹ)
◯場所 タンザニア北部
◯歴史 1981年登録、
◯特徴 多くの哺乳類が暮らす、雨季と乾期の移り変わりで移動する動物たち。
■セレンゲティはスワヒリ語で「果てしない草原」(ンゴロンゴロ自然保護区はセレンゲティ国立公園から分離)
雨季が終わる頃にはヌーやシマウマ、トムソンガゼルなど多くの草食動物は大移動を始める。
動物たちは乾季でも比較的湿潤であるマサイマラ国立保護区を目指し、雨季が始まる頃にセレンゲティ平原に戻る。
大型哺乳類 ヒョウ、チーター、アフリカゾウ、クロサイ、キリン、カバなど。
セレンゲティの豊かな生態系を広めたのがベルンハルト・グジメックとその息子ミヒャエル。
Wikipedia→セレンゲティ国立公園
◯サロンガ国立公園
(自)コンゴ民主 1984年/1999年危機遺産
登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)
◯場所 コンゴ民主共和国の中央
◯歴史 コンゴ川の支流が複雑に流れ込み、周囲から隔絶された密林に。
◯特徴 広大な熱帯多雨林保護区。約400種を超える哺乳類が暮らしている。
■ボノボ(ピグミーチンパンジー)の研究地としても有名。
密猟増加や森林伐採の深刻化により生態系の維持が危ぶまれ危機遺産に。
Wikipedia→サロンガ国立公園
◯ガランバ国立公園
(自)コンゴ民主 1980年/1996年危機遺産
登録基準(Ⅶ)(Ⅹ)
◯場所 コンゴ民主共和国の南スーダンとの境にある。
◯歴史 キタシロサイの数が1,000頭から15頭に激減。危機遺産後に密猟者の排除に成功し危機遺産を脱するが1996年に再度危機遺産に。
◯特徴 絶滅危機のキタシロサイの生息地。
■2006年以降野生のキタシロサイは確認されておらず野生絶滅種の危機に直面。
Wikipedia→ガランバ国立公園
◯ケープ植物区保護地域群
(自)南アフリカ 2004年/2015年範囲拡大
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 南アフリカ南部
◯歴史 アフリカ最南端、バスコ・ダ・ガマが1497年に喜望峰を経由してインド航路を開拓したことで知られる。
◯特徴 山火事に適応した植物が見られる。
■ケープ地方にある13の保護区からなる。
保護地区内にある灌木植生地域はフィンボスと呼ばれる。
フィンボスの中の「プロテア」という植物は山火事に適応し、高温のもとで発芽したり種子の散布を行う特性を持つ。
Wikipedia→ケープ植物区保護地域群
◯サンガ川流域-三カ国を流れる大河
(自)カメルーン/中央アフリカ/コンゴ共和国 2012年
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 コンゴ盆地の北西部。カメルーン、中央アフリカ、コンゴ共和国の国境を接するところ。
◯歴史 先住民による適度な森林開拓が草木の生育を助けている。
◯特徴 人跡未踏の湿潤多雨林が育む生物多様性。
ナイルワニやムベンガなどの多様な生態系。
バッファー・ゾーンは広大な森林を形成。先住民もそこに住んでいる。
Wikipedia→サンガ川流域-三カ国を流れる大河
◯アツィナナナの熱帯雨林
(自)マダガスカル 2007年/2010年危機遺産
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 世界で4番目に大きな島マダガスカル島。
◯歴史 2010年には森林の不法伐採と密猟により危機遺産に。
◯特徴 動植物の固有種が多くみられる。
インパクトはすごいある名前なので覚えやすいと思う。
Wikipedia→アツィナナナの熱帯雨林
◯W-アルリ-ペンジャーリ国立公園群
(自)ニジェール/ベナン/ブルキナファソ 1996年/2017年範囲拡大
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 ニジェール、ベナン、ブルキナファソな3ヶ国。サバンナと森林地帯の境界域。
◯特徴 サバンナ草原と森林地帯の境界域に位置する。
ニジェール川がW形に湾曲していることから名づけられた。覚えやすい!
セーブルアンテロープなどの野生生物の貴重な生息域として知られ西アフリカ最大のゾウの生息域でもある。
Wikipedia→W-アルリペンジャーリ国立公園群
◯ニンバ山厳正自然保護区
(自)ギニア/コートジボワール 1981年/1982年範囲拡大/1992年危機遺産
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 ギニア南東部、コートジボワール西部の国境
◯特徴 極めて多種の植物が群生する地域。
サハラから吹く熱風やハルマッタンと呼ばれる砂嵐、大西洋からの湿った季節風の影響で1年を通して高温多湿。
胎内で卵を孵化させるニシコモチヒキガエルやクイズでも有名な世界四大珍獣コビトカバが!
Wikipedia→ニンバ山厳正自然保護区
◯オカバンゴ・デルタ
(自)ボツワナ 2014年
登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 ボツワナ北西部
◯特徴 アフリカ最大規模の内陸デルタ地帯。
一年を通して存在する湿地帯と、季節ごとに現れる浸水域で構成される。
周辺の水環境が変化するので人が定住しずらいので野生動物の楽園としての環境が保たれている。
ラムサール条約にも登録。
オカバンゴ川上流の農地干拓や水力発電用のダムの建設などが湿地環境の変化をもたらすと懸念される。
Wikipedia→オカバンゴ・デルタ
◯カフジ・ビエガ国立公園
(自)コンゴ民主 1980年/1997年危機遺産
登録基準(Ⅹ)
◯場所 コンゴ民主共和国の東部、キヴ湖の西岸に位置。
◯歴史 1970年にヒガシローランドゴリラを保護する目的で指定された国立公園。
◯特徴 カフジ山とビエガ山という2つの活火山ではない火山を有している。
ヒガシローランドゴリラなどゴリラのオスはシルバーバッグとも呼ばれ人気が高い。
近年、周辺の環境悪化が懸念され危機遺産に。
Wikipedia→カフジ・ビエガ国立公園
◯オカピ野生動物保護区
(自)コンゴ民主 1996年/1997年危機遺産
登録基準(Ⅹ)
◯場所 コンゴ民主共和国の北東部一帯の保護区。
◯特徴 世界三大珍獣に数えられるオカピが生息する保護区。
オカピを発見したのはイギリス人探検家ヘンリー・ションストン。
キリンの祖先パレオトラグスに似てるため「生きた化石」とも呼ばれる。
アフリカ最古の民族ピグミー族が居住している。
Wikipedia→オカピ野生動物保護区
◯ニョコロ・コバ国立公園
(自)セネガル 1981年/2007年危機遺産
登録基(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 セネガル東部
◯歴史 1970年代に狩猟と農業が禁止される。
◯特徴 ニョコロ・コバ川とクルントゥ川に挟まれた西アフリカ最大の自然公園。
乾燥地帯であるスーダン・サバンナと湿地帯であるギニア森林の移行地帯にあって2つの植生を持つ。
アフリカゾウやキリンなどの密猟が後を絶たず2007年に危機遺産リストに記載された。
Wikipedia→ニョコロ・コバ国立公園
◯マノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園
(自)中央アフリカ 1988年/1997年危機遺産
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 中央アフリカの北部
◯特徴 北部の広大な氾濫源、南部のボンゴ山地、その中間のサバンナで構成されている。
サバンナも環境によって5つに分類されるほど多彩。
密猟によりクロサイが激減。アフリカゾウはスーダンとチャドの内戦の影響もあり激減。
1997年に危機遺産入り。
Wikipedia→マノヴォ-グンダ・サン・フローリス国立公園
◯イシュケル国立公園
(自)チュニジア 1980年
登録基準(Ⅹ)
◯場所 チュニジアの北部。
◯特徴 大湿原に山や湖が点在する自然公園。
チュニジアのフサイン王朝の王家にゆかりがある。
イシュケル湖を中心に王家の狩猟地として保護されていたので湿地帯に代表される自然環境や太古からの生態系が残された。
湖南岸のイシュケル山からは1,800万年前の動物の化石や石器時代の石器類などが発見された。
Wikipedia→イシュケル国立公園
◯ジャー動物保護区
(自)カメルーン 1987年
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 カメルーン南部
◯特徴 アフリカ有数の熱帯雨林保護区。
ジャー川に三方を囲まれ、人間社会と隔絶されているため全体の9割を占める熱帯雨林がそのまま保たれてきた。
保護区一帯にはランやシダなどの原始的な植物が生育。
絶滅危惧種のニシローランドゴリラや世界最小のサルのコビトグエノン、チンパンジーなどの霊長類などが生息。
保護区内にはバカ(ピグミー)族が共同体を形成している。
Wikipedia→ジャー動物保護区
◯ヴィルンガ国立公園
(自)コンゴ民主 1979年/1994年危機遺産
登録基準(Ⅶ)(Ⅷ)(Ⅹ)
◯場所 コンゴ民主共和国の北東
◯特徴 ほぼ赤道直下の山岳地帯。
マウンテンゴリラの保護を目的に設立されたコンゴ民主共和国最古の国立公園。
この地域に全世界のマウンテンゴリラの半数近くが生息しているとされる。
Wikipedia→ヴィルンガ国立公園
◯コモエ国立公園
(自)コートジボワール 1983年
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 西アフリカ最大の国立公園。
◯特徴 コモエ川の流れにより多様な動植物が生息。
植民地時代から象牙の密猟が多くアフリカゾウの個体が激減し危機遺産に。
その後、政府による密猟対策により動物の生息環境が回復し危機遺産から脱した。
Wikipedia→コモエ国立公園
◯サンカネブ海洋国立公園とドゥンゴナブ湾-ムッカワル島海洋国立公園
(自)スーダン 2016年
登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 スーダンの陸地から25km。
◯特徴 サンカネブ海洋国立公園は紅海唯一の環礁。
ドゥンゴナブ湾‐ムッカワル島海洋国立公園はポートスーダンの北125kmに位置。
ドゥンゴナブ湾は世界的に見ても多くのジュゴンが生息する地域として名高い。
Wikipedia→サンカネブ海洋国立公園とドゥンゴナブ湾-ムッカワル島海洋国立公園
◯タイ国立公園
(自)コートジボワール 1982年
登録基準(Ⅶ)(Ⅹ)
◯場所 西部アフリカ。
◯特徴 西アフリカに残された最後の熱帯雨林の一つ。
伐採により密林は8分の1ほどに減少、伐採を免れた原生林のおよそ1割がタイ国立公園に指定。
1300種以上の植物の約半分が西アフリカのジャングルでしか見られない貴重なもの。
コビトカバもみられる地域。野生のチンパンジーが有名。
Wikipedia→タイ国立公園
◯セルー動物保護区
(自)タンザニア 1982年/2012年範囲拡大/2014年危機遺産
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 タンザニア南東部、ルフィジ川の両岸。
◯特徴 アフリカ最大級の動物保護区。保護区の大部分は西部の森林。東部はサバンナが広がる。
世界遺産登録時は世界最大規模のアフリカゾウの生息地であったが、象牙密猟の横行により危機遺産に。
Wikipedia→セルー動物保護区
◯ブウィンディ原生国立公園
(自)ウガンダ 1994年
登録基準(Ⅶ)(Ⅹ)
◯場所 ウガンダ西南部
◯特徴 世界有数のマウンテンゴリラの生息地。
絶滅の危機に瀕しているものも含め120種の哺乳類が生息。
Wikipedia→ブウィンディ原生国立公園
◯バン・ダルガン国立公園
(自)モーリタニア 1989年
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 モーリタニア北部、大西洋沿岸。
◯特徴 岩礁地帯の公園。総面積の半分は海洋。
一帯の地域は海岸から60km離れても水深はわずか5m(干潮時)という遠浅の海。
魚類が豊富で絶滅危惧種のチチュウカイモンクアザラシなどのアザラシ類やウスイロイルカ、ハナゴンドウなどのイルカ類を含む多くの海洋哺乳類が見られる。
Wikipedia→バン・ダルガン国立公園
おわりに
「生物多様性」については、国と遺産名、生態系の特徴を結び付けていく必要がある。数が多いのでグループ分けして覚えたい。
世界遺産検定の他にも色々なジャンルの記事を書いてますので気になるジャンルがありましたら読んでいただけると幸いです。
これからも生活の役に立つ記事、楽しい記事を少しずつ書いていきたいと思います!
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世界遺産検定1級→53ポリネシア文化圏/文化的景観/近代建築と植民都市/未来への教訓~オセアニアの世界遺産
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