【世界遺産】88時間目 新大陸のキリスト教とミッション/新大陸の自由と歴史~アメリカ大陸の世界遺産
こんばんは、みや兄です!世界遺産検定1級合格に向けての勉強シリーズです。
公式テキストである「すべてがわかる世界遺産大事典(上)(下)」を中心に自分の苦手ポイントメモなどを加えていきたいと思います。
Amazon→すべてがわかる世界遺産大事典(上)
Amazon→すべてがわかる世界遺産大事典(下)
今日は88時間目ということで「88新大陸のキリスト教とミッション/新大陸の自由と歴史」です
■新大陸のキリスト教とミッション
◯グアラニのイエズス会布教施設群:サン・イグナシオ・ミニ、サンタ・アナ、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロレト、サンタ・マリア・マヨール(アルゼンチン側)、サン・ミゲル・ダス・ミソンイス(ブラジル側)
(文)アルゼンチン/ブラジル 1983年/1984年範囲拡大
登録基準(Ⅳ)
◯場所 ブラジルとアルゼンチンの国境近くの密林に残るグアラニのイエズス会布教施設群。
◯歴史 1983年登録サン・ミゲル・ダス・ミソンイス。
1984年に登録されたアルゼンチン側「サン・イグナシオ・ミニ」など。
◯特徴 イエズス会修道士が先住民のグアラニ人と共同生活を送りながらキリスト教化を行ったレドゥクシオンの跡。
■1984年にアルゼンチン側が拡大登録され、現在のようなトランスバウンダリーサイトとなった。
Wikipedia→グアラニのイエズス会布教施設群:サン・イグナシオ・ミニ、サンタ・アナ、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロレト、サンタ・マリア・マヨール(アルゼンチン側)、サン・ミゲル・ダス・ミソンイス(ブラジル側)
◯パラナ川沿いのイエズス会布教施設群:ラ・サンティシマ・トリニダ・デ・パラナとヘスス・デ・タバランゲ
(文)パラグアイ 1993年
登録基準(Ⅳ)
◯場所 パラグアイ南部パラナ川北岸に残る。
◯歴史 1609年にスペイン王がパラグアイの国境地帯をイエズス会に譲渡し、パラナ川沿いのイエズス会伝道団ごとに30カ所のレドゥクシオンが築かれたところから始まる。
◯特徴 イエズス会修道士たちが先住民のグアラニ人とともに暮らしたレドゥクシオンの跡。
最古の歴史を持つサン・コスメ・イ・ダミアンでは学校や墓地、住居、日時計などの遺構が残る。
1706年に築かれたラ・サンティシマ・トリニダ聖堂。
Wikipedia→パラナ川沿いのイエズス会布教施設群:ラ・サンティシマ・トリニダ・デ・パラナとヘスス・デ・タバランゲ
◯チキトスのイエズス会ミッション
(文)ボリビア 1990年
登録基準(Ⅳ)(Ⅴ)
◯場所 ボリビアの東部に位置する。
◯歴史 17世紀末にキリスト教布教のためにイエズス会修道士が密林を開拓し建設したレドゥクシオンの跡。
◯特徴 18世紀に建設されたものはヨーロッパと先住民の要素が混合したメスティソ様式と呼ばれたもの。
10カ所建設されたレドゥクシオンのうち6カ所が登録されている。
Wikipedia→チキトスのイエズス会ミッション
◯コルドバのイエズス会管区教会堂と農園跡
(文)アルゼンチン 2000年
登録基準(Ⅱ)(Ⅳ)
◯場所 アルゼンチン中北部。
◯歴史 1573年にスペイン人が建設をはじめ、1615年頃からイエズス会の南米での活動拠点として栄えた地。
◯特徴 中心街区に南米最古の大学となったイエズス会神学校などの遺構。
遺産登録されている5つの農園跡は、先住民が部分的な自治を任せられたエスタンシアと呼ばれる農業共同体の跡。
Wikipedia→コルドバのイエズス会管区教会堂と農園跡
◯チロエの教会堂群
(文)チリ 2000年
登録基準(Ⅱ)(Ⅲ)
◯場所 チリ南部。
◯歴史 1576年からのスペイン統治下で建てられた木造教会堂の遺構。
◯特徴 イエズス会の布教活動のためにチロエ島原産の木材で150以上の教会堂が建てられ現存するのは50棟。
カストロ教会堂をはじめとする14の教会堂は、ヨーロッパと地元の建築様式が調和したチロエ様式と呼ばれる独特なもの。
Wikipedia→チロエの教会堂群
◯コンゴーニャスのボン・ジェズス聖域
(文)ブラジル 1985年
登録基準(Ⅰ)(Ⅳ)
◯場所 ブラジル南東部。
◯歴史 金鉱で栄えた街コンゴーニャス。
◯特徴 アレイジャジーニョによる彫刻が残るボン・ジェズス・ジ・マトジーニョス教会を中心とした地域。
ラテン・アメリカ屈指のバロック芸術の宗教彫刻が残る。
Wikipedia→コンゴーニャスのボン・ジェズス聖域
◯ケレタロ州シエラ・ゴルダのフランシスコ会ミッション
(文)メキシコ 2003年
登録基準(Ⅱ)(Ⅲ)
◯場所 メキシコ中央高原ケレタロ州北東部
◯歴史 18世紀中期に建設されたサンティアゴ・デ・ハルパン、タンコヨル、ランダ、ティラコ、コンカの5つのミッション。
◯特徴 修道士と先住民によって作られた異文化癒合的なバロック建築に土着のモチーフの装飾。
Wikipedia→ケレタロ州シエラ・ゴルダのフランシスコ会ミッション
◯ポポカテペトル山麓の16世紀初期の修道院群
(文)メキシコ 1994年
登録基準(Ⅱ)(Ⅳ)
◯場所 メキシコ中央高原。
◯歴史 ポポカテペトル山麓にアステカ帝国を征服したスペイン人によって16世紀に建設された修道院群が残る。
◯特徴 フランシスコ会やドミニコ会、アウグスティヌス会の修道士が上陸し、次々と修道院を建築。
キリスト教の儀式を屋外で実施できるパティオ構造になっていた。
Wikipedia→ポポカテペトル山麓の16世紀初期の修道院群
◯レオン大聖堂
(文)ニカラグア 2011年
登録基準(Ⅱ)(Ⅳ)
◯場所 ニカラグア
◯歴史 1747年に着工、19世紀初めに完成。
◯特徴 祭壇付近の装飾が有名な大聖堂。
グアテマラ人建築家ディエゴ・ホセ・デ・ポレス・エスキベルにより設計。
ニカラグアの芸術家アントニオ・サッリアの絵画「十字架への道」などが収蔵。
Wikipedia→レオン大聖堂
◯サン・アントニオ・ミッションズ
(文)アメリカ 2015年
登録基準(Ⅱ)
◯場所 テキサス南部に位置。
◯歴史 フランシスコ会の修道士たちによって18世紀に築かれたもの。
◯特徴 サンアントニオ川流域に広がる5つの開拓時代のミッション施設群と、南に37km離れた場所にある農場で構成。
新大陸のスペイン支配地域である「ヌエバ・エスパーニャ(新しいスペイン)」の北の境界線を防衛する役割もあった。
スペインと先住民コアウイルテカン族の文化の融合が見られる。
Wikipedia→サン・アントニオ・ミッションズ
■新大陸の自由と歴史
◯サン・ミゲルの要塞都市とアトトニルコにあるナザレのイエスの聖地
(文)メキシコ 2008年
登録基準(Ⅱ)(Ⅳ)
◯場所 メキシコの中央部。サン・ミゲル・デ・アジェンデ歴史地区とアトトニルコの聖地。
◯歴史 16世紀につくられた要塞都市。
◯特徴 メキシコシティとアメリカ南部をつなぐ内陸部の王の道を守るために築かれた。
歴史地区で見られる建物の多くは18世紀のものでメキシコ・バロック様式。
Wikipedia→サン・ミゲルの要塞都市とアトトニルコにあるナザレのイエスの聖地
◯グアダラハラの救貧施設
(文)メキシコ 1997年
登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)
◯場所 メキシコのグアダラハラ。
◯歴史 19世紀に建設
◯特徴 貧困者や失業者、救貧者対策の役割。150年に渡って社会的弱者のための機能を担う。
主礼拝堂のドーム型天井に残された「炎の人」=ホセ・クレメンテ・オロスコの壁画。
オスピシオ・カバーニャスと名付けられた。
Wikipedia→グアダラハラの救貧施設
◯ハイチの国立歴史公園:シタデル、サン・スーシ宮、ラミエ地区
(文)ハイチ 1982年
登録基準(Ⅳ)(Ⅵ)
◯場所 ハイチ北部のラミエの国立公園
◯歴史 17世紀ハイチは黒人奴隷が50万人ほどいた。1805年にフランスから独立。
◯特徴 ハイチの独立に関連するシタデルとサン・スーシ宮
独立運動の指導者ジャン・ジャック・デサリーヌを暗殺して権力を握った黒人将軍アンリ・クリストフがサン・スーシ宮を建設。
背後のラ・フェリエール山にあるシタデル。高さ50m、厚さ5mの城壁、約5000人を収容できる兵舎、365もの大砲を備えた城塞。
Wikipedia→ハイチの国立歴史公園:シタデル、サン・スーシ宮、ラミエ地区
◯独立記念館
(文)アメリカ 1979年
登録基準(Ⅵ)
◯場所 アメリカ北東部ペンシルベニア州南東
◯歴史 1730年頃から1750年頃にかけて建設。以前はペンシルベニアの議事堂であった。
◯特徴 アンドリュー・ハミルトンによって設計された赤レンガ造りの建造物。
イギリス様式で建物中央部の時計台とその上の尖塔のついた八角形の鐘楼が特徴的。
独立宣言はトマス・ジェファソンが起草した独立宣言が採択。憲法承認がなされたアセンブリールーム。
Wikipedia→独立記念館
◯自由の女神像
(文)アメリカ 1984年
登録基準(Ⅰ)(Ⅵ)
◯場所 マンハッタン島南西の海上にあるリバティ島に建つ。
◯歴史 1886年にアメリカ合衆国独立100周年を祝ってフランスから贈られた。
◯特徴 女神像は「世界を照らす自由」と名付けられ19世紀における鉄鋼技術の最高傑作とされる。
建設発案はエドゥアール・ドゥ・ラブライエ。製作を請け負ったのは彫刻家フレデリック・バルトルディ。
女神像の強度を確保する問題を解決をしたのはエッフェル。
Wikipedia→自由の女神像
おわりに
「新大陸のキリスト教とミッション/新大陸の自由と歴史」については、まず「新大陸のキリスト教徒ミッション」はレドゥクシオンについてと修道院の会派などを抑えておく。そして「新大陸の自由と歴史」については覚えやすい遺産が多いので歴史と人名を覚える。
世界遺産検定の他にも色々なジャンルの記事を書いてますので気になるジャンルがありましたら読んでいただけると幸いです。
これからも生活の役に立つ記事、楽しい記事を少しずつ書いていきたいと思います!
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