【世界遺産】93時間目 生物多様性~アメリカ大陸の世界遺産
こんばんは、みや兄です!世界遺産検定1級合格に向けての勉強シリーズです。
公式テキストである「すべてがわかる世界遺産大事典(上)(下)」を中心に自分の苦手ポイントメモなどを加えていきたいと思います。
Amazon→すべてがわかる世界遺産大事典(上)
Amazon→すべてがわかる世界遺産大事典(下)
今日は93時間目ということで「93生物多様性」です
■生物多様性
◯イグアス国立公園
(自)アルゼンチン/ブラジル 1984年アルゼンチン/1986年ブラジル
登録基準(Ⅶ)(Ⅹ)
◯場所 アルゼンチンとブラジルの国境付近を流れるイグアス川沿岸に跨る国立公園。
◯特徴 イグアスの滝がある広大な熱帯雨林。ブラジルとアルゼンチンで別で登録されている。
登録面積は圧倒的にブラジル側が広いが滝の約8割はアルゼンチン側にある。
イグアスは先住民グアラニ人の言葉で「巨大な水」
馬蹄型のイグアスの滝の最奥にある滝は「ガルガンダ・デル・ディアブロ(悪魔の喉笛)」と呼ばれている。
Wikipedia→イグアス国立公園
◯エヴァーグレイズ国立公園
(自)アメリカ 1979年/2010年危機遺産
登録基準(Ⅷ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 フロリダ半島南端の国立公園
◯特徴 全米最大の湿原地帯。水源はオキーチョビー湖。
湿原上流には常緑高木や熱帯植物が生育するハンモックと呼ばれる島々が点在。
湿原下流の海岸地帯にはマングローブの森林が広がる。
水質汚染のために危機遺産リスト登録。
Wikipedia→エヴァーグレイズ国立公園
◯オリンピック国立公園
(自)アメリカ 1981年
登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)
◯場所 アメリカワシントン州北西端
◯特徴 標高約2400mの最高峰オリンポス山などからなる山岳地帯、すそ野の多雨林地帯、地平用沿岸の海岸地帯の3つの領域。
山岳地帯にはブルー氷河など60もの氷河、多雨林地帯は針葉樹林が生い茂げ、海岸地帯は軟体動物、ウニやヒトデの宝庫に。
Wikipedia→オリンピック国立公園
◯レッドウッド国立・州立公園群
(自)アメリカ 1980年
登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)
◯場所 カリフォルニア州北西部の国立公園
◯特徴 レッドウッドの大木が公園の3分の1を占める。。レッドウッドはセコイアのこと。
園内にはシカの一種ワビチが見られる。
Wikipedia→レッドウッド国立・州立公園群
◯ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園
(自)アメリカ/カナダ 1995年
登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)
◯場所 カナダのアルバータ州とアメリカのモンタナ州に跨る
◯特徴 ロッキー山脈で結ばれたウォータートン湖国立公園とグレーシャー国立公園が統合され誕生。
多種多様な動植物。650もの氷河湖、約1億5000万年前の藍藻類の化石や約8000万年前の人類の生活跡も見られる。
Wikipedia→ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園
◯ウッド・バッファロー国立公園
(自)カナダ 1983年
登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 カナダ西部アルバータ州とノースウェスト準州
◯特徴 絶滅の危機にあったウッド・バッファローを保護する網的で設立された。
1922年にグレート・スレーヴ湖の南一帯が国立公園に指定。
世界最大級の内陸淡水デルタや乾季になると地上の水分が蒸発して現れる潮の原野などが見られる。
Wikipedia→ウッド・バッファロー国立公園
◯ガラパゴス諸島
(自)エクアドル 1978年/2001年範囲拡大
登録基準(Ⅶ)(Ⅷ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 エクアドルから西へ行ったところにある洋上の孤島
◯特徴 独特の生態系を持った大小19の島と周辺の岩礁からなる火山群島。
1835年に測量船ビーグル号に乗って訪れたチャールズ・ダーウィン。
ゾウガメやウミイグアナなど同じ種でもそれぞれ特徴を持つ亜種ということに着目。有名なのがフィンチ。
Wikipedia→ガラパゴス諸島
◯サンガイ国立公園
(自)エクアドル 1983年
登録基準(Ⅶ)(Ⅷ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 エクアドル中央部
◯特徴 アンデス山脈東断面からアマゾン川上流域の熱帯雨林に渡って広がる公園
標高差が4000m以上あり多様な植物の垂直分布をみることができる。
南米大陸唯一のクマのメガネクマが生息。
Wikipedia→サンガイ国立公園
◯タラマンカ山脈地帯:ラ・アミスタ自然保護区群とラ・アミスタ国立公園
(自)コスタリカ/パナマ 1983年/1990年範囲拡大
登録基準(Ⅶ)(Ⅷ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 コスタリカとパナマの国境沿いの公園。タラマンカ山脈一帯。
◯特徴 高低差のある地形と気候が多様な生態系を生み出している。雲霧林、熱帯低地多雨林など8つの植生帯。
氷河湖のある標高3820mのチリポ山。
Wikipedia→タラマンカ山脈地帯:ラ・アミスタ自然保護区群とラ・アミスタ国立公園
◯パンタナル自然保護区
(自)ブラジル 2000年
登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 ブラジルの中西部に広がる。ブラジル、ボリビア、パラグアイの3ヵ国に跨る。
◯特徴 世界最大の淡水湿地であるパンタナル湿原の一部。
サギや鴨などの水鳥の繁殖地。
Wikipedia→パンタナル自然保護区
◯ブラジル沖の大西洋の島々:フェルナンド・デ・ノローニャとロカス環礁の保護区群
(自)ブラジル 2001年
登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 ブラジル東部大西洋沖にあるフェルナンド・デ・ノローニャ諸島海域とロカスの環礁保護区。
◯特徴 大西洋西部最大の海鳥の営巣地であり海洋哺乳類の密集地。
火山島を含めた約21の群島と環礁、周辺100㎢の海域。一番大きな島はフェルナンド・デ・ノローニャ島。
イルカの密度は世界屈指。干潮時はロカス環礁のラグーンが美しい。
Wikipedia→ブラジル沖の大西洋の島々:フェルナンド・デ・ノローニャとロカス環礁
◯ダリエン国立公園
(自)パナマ 1981年
登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 コロンビアの『ロス・カティオス国立公園』に隣接するパナマの公園。
◯特徴 マングローブが繁殖する低湿地帯、ヤシが繁殖する湿地帯、熱帯雨林帯、雲霧林帯など多様な環境が広がる。
1000種以上のランが確認されている。カピバラなど絶滅の危機に瀕している動物が数種類。
Wikipedia→ダリエン国立公園
◯マヌー国立公園
(自)ペルー 1987年/2009年範囲変更
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 ペルーの東側ボリビア寄り。マヌー川流域。
◯特徴 マヌー川流域の熱多雨林帯、湿原地帯、高原、山岳地帯などを含むペルー最大の国立公園。
地球に生息する鳥類の約10%にあたる約850種の鳥類が生息。
1億年前にアマゾン川流域がギアナ高地とブラジル中央高原に挟まれた内海であった痕跡をとどめる。
絶滅危惧種の生息を維持するため総面積の90%が学術研究区域で一般人は立ち入り禁止。
Wikipedia→マヌー国立公園
◯バルデス半島
(自)アルゼンチン 1999年
登録基準(Ⅹ)
◯場所 アルゼンチン南部チュブト州、南大西洋に100kmほど突き出した半島。
◯特徴 波の穏やかな湾があるので数多くの動物の繁殖地に。
近海にはミナミゾウアザラシなど30種以上の海棲哺乳類が生息。
絶滅の危機に瀕するミナミセミクジラの繁殖地としても知られる。
Wikipedia→バルデス半島
◯中央アマゾン自然保護区群
(自)ブラジル 2000年/2003年範囲拡大
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 ブラジル北西部。
◯特徴 アマゾン盆地最大の保護区。世界で最も多くの生態系を有する場所の一つである巨大な熱帯雨林
ジャウー川全流域を保護する目的で2000年にジャウー国立公園が自然遺産登録。
バルゼア(浸水林)やイガポー(泥炭湿地林)やモザイク状に広がった無数の湖沼。
Wikipedia→中央アマゾン自然保護区群
◯エル・ビスカイノ鯨保護区
(自)メキシコ 1993年
登録基準(Ⅹ)
◯場所 メキシコの西岸、太平洋沿岸の海域と内陸の砂漠、標高2000mの高原地帯。
◯特徴 クジラの集まる海洋生物の繁殖地。
温暖な海セバスティアン・ビスカイノ湾にある2つの潟が繁殖地として有名。
世界中のコククジラの半分はここで生まれる。
陸地では砂漠気候に適応した動植物が独自の生態系を見せている。
Wikipedia→エル・ビスカイノ鯨保護区
◯カリフォルニア湾の島々と自然保護区群
(自)メキシコ 2005年/2007、2011年範囲変更
登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 メキシコ北西部、エル・ビスカイノ鯨保護区の少し南あたり。
◯特徴 狭小の地域に大陸島と海洋島が同時に存在する。海洋生物の多様性に富んだ場所。
244の島々や周辺の海域で構成され内陸部にはソノラ砂漠。
Wikipedia→カリフォルニア湾の島々と自然保護区群
◯ココス島国立公園
(自)コスタリカ 1997年/2002年範囲拡大
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 コスタリカの南西部に浮かぶ絶海の孤島ココス島と周辺海域。
◯特徴 隔絶された環境のため固有種の動植物が多い。
ハンマーヘッドシャークなどの軟骨魚類が群れを成なす。
Wikipedia→ココス島国立公園
◯グアナカステ保護地区
(自)コスタリカ 1999年/2004年範囲拡大
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 コスタリカ国土の2.5%を占める。
◯特徴 絶滅危惧種を含む多くの動植物が共存する海域。内陸性、海洋性両方の生態系を見ることができる。
保護地区の約半分は高地。カリブ海側には雲霧林や雨林などの熱帯湿潤林、太平洋側は温度が低く乾燥した熱帯乾燥林。
Wikipedia→グアナカステ保護地区
◯ロス・カティオス国立公園
(自)コロンビア 1994年
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 コロンビア北西部チョコ平原を流れるアトラト川流域。
◯特徴 太古の種が現存している熱帯雨林帯。
パナマのダリエン国立公園に隣接。中米と南米の境界にあたり互いの生態系が混在している。
Wikipedia→ロス・カティオス国立公園
◯マルペロ動植物保護区
(自)コロンビア 2006年
登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)
◯場所 コロンビア西部の海岸から約500km沖合に向かった位置にあるマルペロ島と周辺海域。
◯特徴 東太平洋最大の熱帯地域で最大の禁漁区。海洋種の重要な生息域。
大木の海流の影響とマルペロ海底山脈の変化に富んだ地形により複雑な生態系が形成。
深水域は大型捕食魚や遠洋性軟骨魚に適した環境。
陸地でもアオツラカツオドリが4万羽以上のコロニーを作る。
Wikipedia→マルペロ動植物保護区
◯リオ・プラタノ生物圏保存地域
(自)ホンジュラス 1982年/2011年危機遺産
登録基準(Ⅶ)(Ⅷ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 ホンジュラス北東部。プラタノ川流域とその河口近くまで広がっている密林地帯。
◯特徴 ホンジュラス最大規模の熱帯雨林帯。
コンゴウインコなどの鳥類などの絶滅危惧種。河口付近にはアメリカマナティ。
2011年に再び危機遺産リスト入り。ホンジュラス政府からの要請による。
Wikipedia→リオ・プラタノ生物圏保存地域
◯ディスカヴァリー・コースト大西洋沿岸森林保護区群
(自)ブラジル 1999年
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 ブラジル北東部の多雨林
◯特徴 常緑高木のパウ・ブラジル(ブラシルボク)など1万㎢あたり450種以上の樹木が確認され、その密度は世界一とも。
保護区域はパスコアル国立公園など8つ。ポルトガル人が発見し上陸したブラジル発見の地=ディスカヴァリー・コースト。
Wikipedia→ディスカヴァリー・コースト大西洋沿岸森林保護区群
◯サウス・イースト大西洋森林保護区群
(自)ブラジル 1999年
登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 ブラジル南東部の森林保護区
◯特徴 25の保護区域からなる広大な森林保護区。
動物はジャガーなど絶滅危惧種をはじめとする524種の哺乳類など。
土地開発が始まった16世紀以前に比べ森林全体の面積は10分の1以下に。
Wikipedia→サウス・イースト大西洋森林保護区群
◯セラード自然保護地域群:ヴェアデイロス平原国立公園とエマス国立公園
(自)ブラジル 2001年
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 ブラジリアの北のヴェアデイロス平原国立公園と西のエマス国立公園。
◯特徴 乾いた草原は気候変動期の動植物の避難場所に。
無数に立ち並ぶ巨大なアリ塚は絶滅危惧種のオオアリクイの餌場になっている。
Wikipedia→セラード自然保護地域区群:ヴェアデイロス平原国立公園とエマス国立公園
◯レビジャヒヘド群島
(自)メキシコ 2016年
登録基準(Ⅶ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 熱帯東太平洋地域の北部にあるレビジャヒヘド群島
◯特徴 4つの離島と周辺海域からなる東太平洋の群島。
■4つの島はそれぞれ海中に沈んだ火山の山頂に当たる。
Wikipedia→レビジャヒヘド群島
◯コイバ国立公園と特別海洋保護区
(自)パナマ 2005年
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 チリキ島にあるコバ島と38の小島及びその周辺海域を保護する海洋公園。
◯特徴 コイバ島の海洋性熱帯雨林はエルニーニョ現象の影響が及ばない湾内に位置。
■ホエザルやオジロシカの亜種など21種の固有種が生息、新種も誕生しつつある。
Wikipedia→コイバ国立公園と特別海洋保護区
◯アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園
(自)キューバ 2001年
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 キューバの首都ハバナから東南東に約780km向かった地点。
◯特徴 カリブ海に面する山岳地帯と森林に覆われた諸島を含む。
■中南米の自然を調査したアレクサンダー・フォン・フンボルトを記念して命名された。
Wikipedia→アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園
◯中央スリナム自然保護区
(自)スリナム 2000年
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 スリナムの首都パラマリボの南西約200kmにある熱帯雨林帯。
◯特徴 低山帯と低地の森林に5000種以上の植物が繁殖。
■一部はギアナ高地に属している。
Wikipedia→中央スリナム自然保護区
◯ノエル・ケンプ・メルカード国立公園
(文自複)ボリビア 2000年
登録基準(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 ボリビア北東部からブラジル国境まで
◯特徴 平原から山頂部までは常緑樹林、セラード、熱帯草原、湿地など多様な環境が分布
■アマゾン川流域で最大の広さを持つ国立公園。
Wikipedia→ノエル・ケンプ・メルカード国立公園
おわりに
「生物多様性」については、数が多いので遺産名と対応する生物名を抑えておく。そしてその環境を生み出した地理的要因も重要なので繋げて覚えたい。
世界遺産検定の他にも色々なジャンルの記事を書いてますので気になるジャンルがありましたら読んでいただけると幸いです。
これからも生活の役に立つ記事、楽しい記事を少しずつ書いていきたいと思います!
ではではー!
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世界遺産検定1級の勉強もこれでフィニッシュです!
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