【世界遺産】10アメリカ大陸の文明/東南アジアと南アジア
こんばんは、世界遺産検定マイスターのみや兄です!世界遺産検定2級合格に向けての勉強シリーズです。
「くわしく学ぶ世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト」を中心に自分の苦手ポイントメモなどを加えていきたいと思います。
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今日は第10回目ということで「アメリカ大陸の文明/東南アジアと南アジア」です
■アメリカ大陸の文明
◯テオティワカンの古代都市
(文)メキシコ 1987年(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)(Ⅵ)
◯メキシコ中部のアナワク高原
→テオティワカンの古代都市はアメリカ大陸最大規模の都市遺跡。
→ラ・シウダデラ(城塞)と呼ばれる儀式場跡のほぼ中央に位置するケツァルコアトルの神殿。
→タルー・タブレロ式でつくられた600基のピラミッドや宮殿が整然と立ち並んでいたとされる。
→なかでも太陽のピラミッドは底辺の幅225m、高さ63mに達する最大の建造物。
→夏至の日にはピラミッドの真向かいに太陽が沈むように設計されている。
→高度な天文知識をもっていた民族が築いたものと考えられる。
→遺跡の発掘は1884年から行われているがまだほとんど地中に埋まっている状態で、全体の10分の1ほどしか発掘されていない。
■ケツァルコアトルの神殿、タルー・タブレロ式、太陽のピラミッドの3つが重要。ケツァルコアトルはアステカ文明の神で羽のある蛇の姿。タルー・タブレロ式はタルーと呼ばれる傾斜壁とタブレロと呼ばれる垂直壁を交互に積み上げた建築様式。太陽のピラミッドについては上述。
Wikipedia→テオティワカンの古代都市
◯ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地
(文)ボリビア 2000年 (Ⅲ)(Ⅳ)
◯ボリビアの西部高地に位置するティワナク
→インカ帝国以前の建造物が残る都市遺跡。
→6~10世紀頃に最盛期、12世紀に滅亡したが文字を残さず滅んだため民族の詳細は不明。
→アカパナと呼ばれる高さ18mのピラミッドや一枚岩でつくられた太陽の門など巨石を使った建造物が多い。
→高度な石加工技術を有する民族と考えられている。
■ボリビアにあること、ティワナクという地名、太陽の門と巨石建造物というところがポイント。
Wikipedia→ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地
◯ポヴァティ・ポイントの記念碑的土塁群
(文)アメリカ 2014年 (Ⅲ)
◯ルイジアナ州ミシシッピ下流域
→紀元前1700年から前700年に狩猟採集民族が居住や儀式の場として使用していた遺跡が残る。
→5つの土塁(マウンド)と中央の広場から同心円状に配置される6つの扇形の隆起で構成。
→遺跡の西側に位置するマウンドAは北米最大規模の土塁。
■ボヴァティ・ポイントは狩猟採集民族が居住や儀式の場として使用していた遺跡。アメリカルイジアナ州。土塁の塁とルイジアナ州のルイでボヴァティ・ポイント=ルイルイで覚える。
Wikipedia→ポヴァティ・ポイントの記念碑的土塁群
◯マチュ・ピチュ
(複)ペルー 1983年 (Ⅰ)(Ⅲ)(Ⅶ)(Ⅸ)
◯ペルー南部アンデス山脈にあるマチュ・ピチュ
→標高2,400mの尾根に15世紀半ばに築かれたインカ帝国時代の都市遺跡。
→マチュ・ピチュは計画的な都市遺跡で灌漑施設が整えられ棚田で農業が行われていた。
→一枚岩のインティワタナは太陽神への宗教儀式に用いられたと考えられている。
→アンデスイワドリなどが生息する周囲の自然環境も評価され複合遺産で登録された。
■一枚岩のインティワタナは覚える。マチュ・ピチュはインカ帝国の遺跡で計画的な都市遺跡だったことを覚えておく。
Wikipedia→マチュ・ピチュ
◯ティカル国立公園
(複)グアテマラ 1979年 (Ⅰ)(Ⅲ)(Ⅳ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯グアテマラ北部
→ティカル国立公園はマヤ文明の最大の神殿都市遺跡。
→アクロポリスやピラミッド神殿群など高い石造技術が残る。
→マヤ文字やレリーフが刻まれた石碑や祭壇も配置されている。
→中央アクロポリスでは4つの神殿が確認されており、1号神殿にはア・カカウ王の墓や埋葬品が発見された。
→周辺の森林や生態系共に複合遺産として登録されている。
■グアテマラにあるマヤ文明最大の遺跡。ア・カカウ王もチェック。
Wikipedia→ティカル国立公園
◯コパンのマヤ遺跡
(文)ホンジュラス 1980年 (Ⅳ)(Ⅵ)
◯ホンジュラスの西端
→コパンのマヤ遺跡はコパン川流域の盆地にある。
→5~9世紀に栄えたコパン王朝の都市遺跡で、黒曜石や翡翠の交易で栄え繁栄した。
→13代王ワシャクラフン・ウバーフ・カウィル王が大きく発展させた。
→コパンの遺跡からは4,500をこえる遺構が発見されているが、他のマヤ遺跡と比べて石碑などに刻まれたマヤ文字の量が多いのが特徴。
→「祭壇Q」と名付けられた祭壇には歴代の王の肖像が刻まれている。
■コパン王朝は過去問にも出ている。ワシャクラフン・ウバーフ・カウィル王も覚えておく。石碑に刻まれたマヤ文字の多さも特徴。
Wikipedia→コパンのマヤ遺跡
◯パレンケの古代都市と国立公園
(文)メキシコ 1987年 (Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)
◯メキシコ南東部の盆地
→パレンケの遺跡はマヤ文明の都市遺跡。
→パレンケの建築物で有名なのが「碑文の神殿」と呼ばれるピラミッド。
→1949年に発見されたこの神殿では、パレンケ王家の歴史が記されたマヤ文字の碑文やバカル王の墓が見つかっている。
■マヤ文明の遺跡は多いので特徴を分けて覚えたい。パレンケの遺跡は碑文の神殿とバカル王をおさえる。
Wikipedia→パレンケの古代都市と国立公園
◯聖都カラル・スペ
(文)ペルー 2009年 (Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)
◯ペルーのスペ川の谷に位置
→カラル・スペはアメリカ大陸で最も古いとされる文明の遺跡である。
→紀元前3000年頃から前1800年頃までに築かれた石碑や円形広場などの遺構が残る。
→18の都市遺跡のひとつカラルは、6つの巨大ピラミッドを含む複合建築物群。
→この地で発見されたキープ(アンデス特有の組み紐)から、カラルの発展とその文明の複雑さが明らかになった。
→ピラミッドや指導者の住居を含む都市計画や建造物の配置から、強力な宗教指導者がいた文明だったことがわかる。
■カラルスペはペルーの遺跡でアメリカ大陸最古の遺跡といわれる。キープもおさえる。
Wikipedia→聖都カラル・スペ
■東南アジアと南アジア
◯カトマンズの谷
(文)ネパール 1979年/2006年範囲変更 (Ⅲ)(Ⅳ)(Ⅵ)
◯ネパール中央部にあるカトマンズの谷
→直径20km強の範囲内に数多くの歴史的建造物が密集。「人よりも多くの神々が住む街」とされる。
→14世紀マッラ朝が支配したこの地ではヒンドゥー教と仏教の融合が進み、インドとチベットを結ぶ中継都市として発展。
→マッラ朝はカトマンズ、パタン、バドガオンという3王国に分裂。
→カトマンズのダルバール広場にはタレジュ寺院やシヴァ・パールヴァティ寺院など多くの寺院が立ち並ぶ。
→パタンは工芸が盛んなことから「ラリトプル(美の都)」の別名がつけられている。
→バドガオンは「信者の街」を意味し、「55の窓」と呼ばれる木彫りの窓が並ぶ特徴的な寺院があることで知られている。
■ネパールの場所的に宗教色もヒンドゥー教と仏教の融合は考えられるので抑えておく。マッラ朝の分裂からの3王国の特徴も覚えておくといいかも。
Wikipedia→カトマンズの谷
◯シーギリヤの古代都市
(文)スリランカ 1982年 (Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)
◯スリランカ中部の「獅子の山」
→シーギリヤ・ロックの頂上には5世紀に築かれた城塞が残っている。
→築いたのはシンハラ王国のカッサパ1世。
→高さ200mの頂上部には城門の獅子の足先だけが残る。
→有名なフレスコ画「シーギリヤ・レディー」も見られる。
→麓の市街地跡には、人工池を左右対称にした「水の庭園」などの古代庭園跡も残る。
■シーギリヤがスリランカにあることを覚えればまずはオーケー。獅子の門のインパクトは大きいのでビジュアルで覚えるのもあり。
Wikipedia→シーギリヤの古代都市
◯ラホール城とシャーラマール庭園
(文)パキスタン 1981年 (Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)
◯パキスタン北東部にあるラホール城
→ムガル帝国3代アクバル帝が建設。
→5代シャージャハーン帝は白大理石を用いて「40本柱の間(ディーワニー・アーム)」や「真珠のモスク(モティ・マスジド)」を建造
→妃であるムムターズ・マハルのために私室「シーシュ・マハル」を作った。
→ムムターズ・マハルが亡くなった際に建てたのが『タージ・マハル』
◯ラホール郊外に築かれたシャーラマール庭園
→ペルシャ式泉水庭園。
■ムガル帝国の歴史と共に覚えるのがベター。アクバル帝だけでなく、その後のシャージャハーンやムムターズ・マハル関連のことも周辺知識として覚えておく。シャーラマール庭園はペルシャ式泉水庭園ということを覚えておく。
Wikipedia→ラホール城とシャーラマール庭園
◯ラジャスタンの丘陵城塞群
(文)インド 2013年 (Ⅱ)(Ⅲ)
◯インド北西部のラジャスタン州
→6つの城塞(チットルガル、アンベール、クンバルガル、ランタンボール、ガーグロン、ジャイサルメール)が登録されている。
→8~18世紀にかけてラージプート諸国が栄え、丘陵地帯に城塞が築かれた。
→城塞に色々な建物を築き、高度な宮廷文化が花開いた。
→広大な水利システムは今日においても使用されている。
■ラジャスタンは昔は群雄割拠の時代だったために城塞がいくつも築かれた。その歴史を含めて覚えることが知識として定着するためには必要(=がんばって覚える)
Wikipedia→ラジャスタンの丘陵城塞群
◯フエの歴史建造物群
(文)ベトナム 1993年 (Ⅳ)
◯ベトナム中部のフエ
→ベトナム最後の王朝グエン朝の宮殿や政府官庁が残る旧都。
→ヴォーバン式の築城方法を取り入れ、故宮を模したと言われる王宮や、バロック様式の陵墓などが点在。
→フランスや中国といった大国の影響を受けた歴史が垣間見える。
■フエという名前が馴染みないので、ベトナム→フエ→グエン朝→ヴォーバン式の4つをまとめて覚えたい。
Wikipedia→フエの歴史建造物群
世界遺産検定2級→11ヨーロッパの建築様式/近現代建築
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