【世界遺産】17草原/火山
こんばんは、世界遺産検定マイスターのみや兄です!世界遺産検定2級合格に向けての勉強シリーズです。
「くわしく学ぶ世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト」を中心に自分の苦手ポイントメモなどを加えていきたいと思います。
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今日は第17回目ということで「17草原/火山」です
■草原
◯ンゴロンゴロ自然保護区
(複)タンザニア 1979年/2010年範囲拡大(Ⅳ)(Ⅶ)(Ⅷ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯タンザニア北部
→ンゴロンゴロ自然保護区は火山の噴火によって誕生した直径十数kmのクレーターを中心に広がる動物の楽園。
→気候は温暖、時折激しい雨が降り、勝負育ちやすい環境。クレーターの底に沼地、アカシアの森、サバナがあり、さまざまな動物が生息できる多様な環境を有している。
→もともと「セレンゲティ国立公園」の一部だったがマサイ族の狩猟・放牧権保護のため1959年に分離、自然保護区となった。
→マサイ族はクレーターの外で放牧を行いながら密猟者の監視も行い、周辺の動物と共存している。
→20世紀初頭にクレーター内のオルドゥヴァイ渓谷で人類の化石が発見され、その後もアウストラロピテクス・ボイセイの化石や石器などが発見。
→オルドゥヴァイ渓谷は人類の進化の過程を示す証拠であるとの価値が認められ複合遺産になった。
■みんはやでお馴染みのンゴロンゴロ自然保護区。マサイ族との関わり、セレンゲティ国立公園からの分離、人類の進化の過程を示す証拠のオルドゥヴァイ渓谷。
Wikipedia→ンゴロンゴロ自然保護区
◯Wーアルリーペンジャーリ国立公園
(自)ニジェール/ブルキナファソ/ベナン 1996年/2017年範囲拡大(Ⅸ)(Ⅹ)
◯ニジェール、ベナン、ブルキナファソの3国
→ニジェール、ベナン、ブルキナファソに広がるW地域公園と、ベナンのペンジャーリ国立公園、ベナントブルキナファソの4つの狩猟エリアで構成。
→1996年にニジェールの世界遺産で登録された「W国立公園」を拡大したもの。
→スーダン・サヘル・サバナ※の主要な地域をカバーしている。(※サハラ砂漠の南の端に広がる半乾燥草原地帯)
→公園内を流れるニジェール川がW型に湾曲していることに由来。
→多くの動植物が確認されており、リカオン、チーター、セーブルアンテロープ、アフリカゾウ、マナティ、コリンガゼルなどが生息。
→一度公園内から姿を消したとみられた大型哺乳類が再び確認されるなど多様な生態系を維持。
→しかし地元住民により綿栽培のために掘削が行われており、複数の民族がそれぞれ行っており、共通の禁止措置ができないことなどが問題に。
■ニジェール川はW型に湾曲。3ヵ国にまたがる遺産。
Wikipedia→Wーアルリーペンジャーリ国立公園
◯青海フフシル(可可西里)
(自)中国 2017年(Ⅶ)(Ⅹ)
◯青海チベット高原の北東端
→青海フフシルは世界最大で最高度の高原。標高4,500m以上の高地にある。
→一年を通して平均気温が0度を下回っている。こうした地理や気候は独自の生物多様性を生み出した。
→絶滅の恐れがあるチベットカモシカ(チルー)の生息域でもある。
■世界最大で最高度の高原。チベットカモシカの生息域は過去問にも出た。
Wikipedia→青海フフシル(可可西里)
◯ガランバ国立公園
(自)コンゴ民主共和国 1980年/1996年危機遺産登録(Ⅶ)(Ⅹ)【危機遺産】
◯コンゴ民主共和国の北東部
→南スーダンとの国境付近に位置するガランバ国立公園は大型哺乳類が多く生息。
→この地に生息するキタシロサイは角を漢方薬にするために乱獲され激減した。
→1984年に危機遺産リストに記載され密猟者の排除が行われ、一度は成功したものの1996年からは再度危機遺産となっている。
■キタシロサイの乱獲が問題に。コンゴ民主共和国の遺産、危機遺産である。
Wikipedia→ガランバ国立公園
◯サリアルカ:北部地方振興事務所カザフスタンの草原と湖群
(自)カザフスタン 2008年(Ⅸ)(Ⅹ)
◯カザフスタン北部のサリアルカ
→サリアルカは多くの湖沼と湿原、ステップなどが広がる2つの自然保護区からなる。
→ソデグロヅル、ハイイロペリカン、キガシラウミワシなど是つめを含む水鳥の楽園でアフリカ、ヨーロッパ、南アジアの渡り鳥がシベリアに向かう際の中継地になっている。
→大きな鼻が特徴のウシ科のサイガは近年密猟により絶滅の危機に瀕している。
■サリアルカという遺跡名も、サイガという重要単語も初見でした!カザフスタンの遺産であることも覚える。
Wikipedia→サリアルカ:北部地方振興事務所カザフスタンの草原と湖群
■火山
◯ハワイ火山国立公園
(自)アメリカ 1987年(Ⅷ)
◯ハワイ島南東部
→ハワイ火山国立公園はマウナ・ロア山とキラウエア山のふたつの火山を擁する自然遺産。
→マウナ・ロアは体積が世界最大。海中部分を加えると高さは1万m。
→キラウエアは世界で最も活発な活火山。過去30年で50回以上の噴火が観測。
→ハワイの火山は溶岩の粘性が低く、小さな爆発を繰り返すのが特徴。
■クイズでもよくでるマウナ・ロアとキラウエア。ハワイの火山の特徴を加えて覚える。
Wikipedia→ハワイ火山国立公園
◯エオーリエ諸島
(自)イタリア 2000年(Ⅷ)
◯イタリア南部ティレニア海
→ヴルカーノ島やストロンボリ島など7つの島と5つの小島からなる火山島群。
→単発で大規模な噴火を起こすのがヴルカーノ島。
→周期的にマグマを吹き出すのがストロンボリ島
→それぞれ「ヴルカーノ式」「ストロンボリ式」として噴火の種類を表す。
■ヴルカーノ島とストロンボリ島はそれぞれの噴火のタイプも含めて覚える。
Wikipedia→エオーリエ諸島
◯スルツェイ火山島
(自)アイスランド 2008年(Ⅸ)
◯アイスランド本島の南岸32kmの海上。
→スルツェイ火山島は1963年と1967年に起こった海底噴火で突如誕生した島。
→北欧神話に登場する火の神スルトにちなみ名付けられた。
■火の神スルトから名付けられた島。海底噴火で突如誕生したことは重要。
Wikipedia→スルツェイ火山島
◯カムチャッカ火山群
(自)ロシア 1996年/2001年範囲拡大(Ⅶ)(Ⅷ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯ロシアの最北東端カムチャッカ半島
→玄武岩マグマを繰り返し強く噴き上げるストロンボリ式や、割れ目から溶岩が流出するハワイ式など、6つの火山が世界遺産登録されている。
→ヘラジカ、ヒグマ、カラマツ、モミなどの動植物もみられる。
→ユーラシア大陸から孤立しているため人の手による環境破壊の心配も少ない。
■カムチャッカ半島の6つの火山。ユーラシア大陸から孤立しているのが環境維持の要因。玄武岩マグマも覚えておく。
Wikipedia→カムチャッカ火山群
◯済州火山島と溶岩洞窟群
(自)韓国 2007年/2018年範囲変更(Ⅶ)(Ⅷ)
◯韓国の済州島の漢拏山(ハルラ山)
→済州島は漢拏山の噴火でできた島。
→漢拏山自然保護区、城山日出峰、拒文岳溶岩洞窟群という3つの地域が世界遺産登録されている。
→漢拏山自然保護区は韓国の最高峰、標高1,950mの漢拏山を中心とした地域
→城山日出峰は海底噴火で生まれた地形で、海面に盛り上がった要塞のような景観。
→拒文岳溶岩洞窟群は約30~10万年前の噴火で生まれ、世界で最も長く複雑な溶岩洞窟といわれる。
■済州島が噴火で形成されたこと、3つの地域が世界遺産登録されていることが重要でそれぞれの特徴を覚えておく。
Wikipedia→済州火山島と溶岩洞窟群
おわりに
草原については、まずは国と遺産名を一致させる。そして草原の自然環境がどう生まれてきたか、どのような生態系がいるかを覚える。
火山については、その火山の特徴がそれぞれ違うので覚えていく。草原も火山も覚える数は少ないのでうまく区別する。
世界遺産検定2級→18化石出土地帯 /固有の生態系
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