【世界遺産】77時間目 大学・学術・芸術関連遺産/灌漑施設・干拓地~ヨーロッパの世界遺産
こんばんは、みや兄です!世界遺産検定1級合格に向けての勉強シリーズです。
公式テキストである「すべてがわかる世界遺産大事典(上)(下)」を中心に自分の苦手ポイントメモなどを加えていきたいと思います。
Amazon→すべてがわかる世界遺産大事典(上)
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今日は77時間目ということで「77大学・学術・芸術関連遺産/灌漑施設・干拓地」です
■大学・学術・芸術関連遺産
◯サラマンカの旧市街
(文)スペイン 1988年
登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)
◯場所 スペイン中西部。イベリア半島で多くの文化財を誇る旧都。
◯歴史 スペイン最古の大学サマランカ大学はボローニャ、パリ、オックスフォードと並ぶ世界四大大学。
◯特徴 18世紀完成のサマランカのマヨール広場はスペインのバロック様式で最も壮麗とされる。
■オスピタル・デル・エストゥディオ(学問院)のファサードはプラテレスコ様式の傑作。
チュリゲラ様式はサラマンカのサン・エステバン修道院付属聖堂の主祭壇で最初に試みられた。
Wikipedia→サラマンカの旧市街
◯ヴァイマール古典主義文化
(文)ドイツ 1998年
登録基準(Ⅲ)(Ⅵ)
◯場所 ドイツ中西部。
◯歴史 16世紀からザクセン・ヴァイマール公国の都。
1776年から大臣を務めたゲーテを中心に知識人や文化人が集し古典主義芸術の中心地となった。
◯特徴 18世紀半ばから19世紀半ばにかけて「ヴァイマール古典主義」と呼ばれる文芸作品を生んだ芸術と文化の街。
ヴァイマール市街と近郊の12の建築物を中心とした地域が世界遺産に登録。
■ゲーテがやってきたのはザクセン・ヴァイマール公カール・アウグストに招聘されたことがきっかけ。
ゲーテが最初に住んだのはイルム公園内にある「ガルテンハウス(庭園の家)」と呼ばれる素朴な家。
Wikipedia→ヴァイマール古典主義文化
◯コインブラ大学:アルタとソフィア
(文)ポルトガル 2013年/2019年範囲変更
登録基準(Ⅱ)(Ⅳ)(Ⅵ)
◯場所 ポルトガル北西部。
◯歴史 1290年にポルトガル王ディニス1世によって設立されたヨーロッパ最古の大学の一つ。イエズス会による最初のキリスト教大学。
◯特徴 丘の上のアルタ地区と下のソフィア地区が登録されている。
■12世紀建造のサンタ・クルス大聖堂や16世紀建造の学部の建造物群、1537年から大学が置かれていたアルカソヴァの王宮などが含まれる。
Wikipedia→コインブラ大学:アルタとソフィア
◯アルカラ・デ・エナレスの大学と歴史地区
(文)スペイン 1998年
登録基準(Ⅱ)(Ⅳ)(Ⅵ)
◯場所 マドリード東方のアルカラ・デ・エナレス。
◯歴史 シスネロス枢機卿がキリスト教の理想郷を目指し、1508年にアルカラ・デ・エナレス大学を開学。
19世紀にマドリードに移転するが1977年に市民が資金を出して建物を残し再開校した。
◯特徴 サン・イルデフォンソ学寮など多くの関連施設からなり大学都市のモデルとなった。
■ドン・キホーテの作者セルバンテスの出身地として有名。
Wikipedia→アルカラ・デ・エナレスの大学と歴史地区
◯ベルリンのムゼウムスインデル(博物館島)
(文)ドイツ 1999年
登録基準(Ⅱ)(Ⅳ)
◯場所 ベルリン市街を流れるシュプレー川の中洲にある。
◯歴史 最初に誕生した博物館はプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム3世の命によって1824~1830年にかけて建造。
その後、即位したフリードリヒ・ヴィルヘルム4世は1841年、旧博物館がある中州を「芸術と科学の聖域」と定めた。
◯特徴 旧博物館、新博物館、旧国立博物館、ボーデ博物館、ペルガモン博物館の5つの美術館と博物館が立ち並ぶ複合博物館地区。
■博物館島という名前はインパクトあるので覚えたいところ。ムゼウムスインデルって競走馬にいそうな名前。
Wikipedia→ベルリンのムゼウムスインデル
◯パトヴァの植物園(オルト・ボタニコ)
(文)イタリア 1997年
登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)(Ⅴ)(Ⅵ)(Ⅶ)(Ⅷ)(Ⅸ)(Ⅹ)
◯場所 イタリア北部のパトヴァ大学の付属施設。
◯歴史 イタリアでボローニャ大学に次ぐ歴史を持つ大学。1545年に付属施設として設立。
◯特徴 世界最古の植物園。設計は建築家のアンドレア・モロニ。
■イタリアで初めてジャガイモやヒマワリ、ライラックが栽培された場所。
植物学や生態系学の研究に大きく貢献。ゲーテは1786年にこの植物園を訪れている。
Wikipedia→パトヴァの植物園(オルト・ボタニコ)
◯シュトルーヴェの測地弧
(文)ウクライナ/エストニア/スウェーデン/ノルウェー/フィンランド/ベラルーシ/モルドバ/ラトビア/リトアニア/ロシア 2005年
登録基準(Ⅱ)(Ⅳ)(Ⅵ)
◯場所 北極海から黒海まで10ヵ国にわたって点在する測地点を繋いだ遺産。
◯歴史 天文学者のフリードリヒ・フォン・シュトレーヴェが史上初めて1つの経線を測量した地点。
1816年から1855年にかけて三角測量を行っていた。
◯特徴 ノルウェーのハンメルフェストからウクライナのスタラ・ネクラシウカまでの2,820km以上にも及ぶ測地点。
世界遺産には265カ所の測地点のうち34カ所が登録されている。
■シュトレーヴェは1813年にタルトゥ天文台で天文台で天文学を教えながら研究を続けていた。
Wikipedia→シュトルーヴェの測地弧
◯ジョドレルバンク天文台
(文) 2019年
登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅳ)(Ⅵ)
◯場所 イギリス北西部マンチェスター郊外の農村部に位置。
◯歴史 マンチェスター大学の天文物理学者バーナード・ラヴェルは1945年にジョドレルバンクに研究施設を移す。
流星や月の研究、クエーサーの発見、量子工学、宇宙線の追跡などの分野で科学的成果を上げている。
◯特徴 世界最大規模の電波天文観測所。ラヴェル望遠鏡、マークⅡ望遠鏡などの電波望遠鏡、サーチライト望遠鏡の遺構や、
工学用の小屋や管理棟、研究棟などの作業用の建物が含まれている。
■天文遺産の分野で高い評価を受けたこともあり世界遺産に登録された。
Wikipedia→ジョドレルバンク天文台
■灌漑施設・干拓地
◯キンデルダイク‐エルスハウトの風車群
(文)オランダ 1997年
登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅳ)
◯場所 ロッテルダムの南東約10kmに位置。
◯歴史 12世紀頃に十字軍によってオランダに伝えられた。当時は製粉用、後に排水用に改良、18世紀半ばに排水用水車が建造。
風車の最盛期の19世紀半ばにはオランダ全土で約1万基稼働していた。
◯特徴 18世紀に建造された排水用風車群。田園に立ち並ぶ19基の風車。
1枚14mの4枚の羽根が十字型につけられている。
■オランダの国名「ネーデルラント」は低地の意味。
Wikipedia→キンデルダイク‐エルスハウトの風車群
◯スホクラントと周辺の干拓地
(文)オランダ 1995年
登録基準(Ⅲ)(Ⅴ)
◯場所 アムステルダムの北東約60kmに位置。
◯歴史 1932年に築かれた全長30kmのアフスライト大堤防によって海没の危機を免れ農業用干拓地へと生まれ変わる。
◯特徴 湾をなすゾイデル海を堤防で塞いで淡水湖にし、その一部を農業用地として干拓。
総面積2200㎢の広大な農地が誕生し、新しい州のフレヴォラント州になった。
■オランダの干拓地は次のベームスターと区別しつつセットで覚えることが有効と思います。
Wikipedia→スホクラントと周辺の干拓地
◯ベームスター干拓地(ドゥローフマーケライ・デ・ベームスター)
(文)オランダ 1999年
登録基準(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅳ)
◯場所 アムステルダムの北約20kmにある干拓地。
◯歴史 17世紀初頭に造られたオランダ最古の干拓地。
◯特徴 約70㎢に及ぶ内海を排水用風車で干拓した土地。正確な測量により整然と区画された土地となった。
180×900mに分けられた区画の周りには全部で47の水車を備えた水路や堤防、道路なども計画的に配置された。
■関係ないけどベームスターはウルトラ怪獣のベムスターに響きが似てる。ベムスターのフォルムが好き。
Wikipedia→ベームスター干拓地(ドゥローフマーケライ・デ・ベームスター)
◯エルチェの椰子園
(文)スペイン 2000年
登録基準(Ⅱ)(Ⅴ)
◯場所 バレンシア地方の南部。
◯歴史 イベリア半島を支配したイスラム教徒が8世紀頃に作った椰子園がある。
紀元前5世紀にフェニキア人が椰子を持ち込んだものとされる。
イスラム教徒は近くを流れるビナラボ川の水を引き込んで造園した。
◯特徴 約200万㎡の広さの園には約20万本の椰子の木が植えられ、樹齢300年以上の木もある。
■当時の灌漑施設は現在も機能している。
Wikipedia→エルチェの椰子園
おわりに
「大学・学術・芸術関連遺産/灌漑施設・干拓地」については、まずは地名と遺産名を抑えておくこと構成遺産も特徴的なので関連施設も覚える。
世界遺産検定の他にも色々なジャンルの記事を書いてますので気になるジャンルがありましたら読んでいただけると幸いです。
これからも生活の役に立つ記事、楽しい記事を少しずつ書いていきたいと思います!
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